ワシもな、部長を外れたとき、
「まだやれるつもりやのに、なんで今なんやろ」
って、正直モヤッとした。
仕事が急になくなったわけでもない。
会社を辞めさせられたわけでもない。
それやのに、
朝、会社に行く足が前より重なった。
役職定年後にモチベーションが下がるのは、
気合いが足りへんからやない。
立場と役割が変わった影響が、あとからじわじわ効いてくるんや。
この記事では、
- 役職定年後に、なぜモチベーションが下がるのか
- 会社側の都合と、本人の気持ちのズレ
- モチベーションが下がり切る前に、知っておいてほしい考え方
このあたりを、
役職定年を経験した当事者の目線で、
正直に整理していくで。
「自分もそろそろかもしれん」
そう思い始めた人ほど、
一回ここで立ち止まって読んでほしい。
「役職定年」って何やねん?
役職定年いうのは、
一定の年齢になったら、
課長・部長といった役職から外れる制度のことや。
1980年代以降、
人件費の抑制や組織の若返りを目的に、
特に大企業を中心に導入が進んできた。
制度としては珍しいもんやないし、
会社側の理屈も分からんでもない。
ただな、
問題は「役職を外れたあと、本人がどうなるか」や。
この「制度と感情のズレ」こそが、
役職定年後のモチベーション低下の出発点やねん。
役職定年後の「モチベーション低下」のホンマの理由
役職定年後にモチベーションが下がるのは、
決して珍しい話やない。
よくある説明やと、
「気持ちの切り替えができてない」
「年齢の問題」
みたいに片づけられがちや。
でも実際は、
もっと構造的な理由がある。
ここでは、
役職定年後にモチベーションが下がる理由を、
当事者の感覚に近い順で整理していくで。
① 「役職=自分」という感覚が急に外れる
長年、
課長・部長という肩書きで仕事をしてきた人ほど、
役職は単なる役割以上の意味を持っている。
名刺に書かれた肩書き。
会議での発言力。
周囲の態度。
それらが積み重なって、
「役職=自分の価値」という感覚が、
知らんうちにできあがってるんや。
せやから、
役職が外れた瞬間に、
「自分はもう必要とされてへんのちゃうか」
「ここにおっても意味あるんか」
こんな気持ちが、
一気に押し寄せてくる。
これはメンタルが弱いからやない。
真面目に仕事してきた人ほど起こりやすい反応や。
② 意思決定の輪から外される感覚
役職に就いている間は、
会議や調整ごと、
重要な判断に自然と関わる。
でも、役職定年後は、
同じ会社におっても、
呼ばれる会議が減る。
誰かに明確に排除されたわけやない。
でも、
輪の外に立たされた感覚が残る。
これが続くと、
「どうせ自分の意見なんて通らん」
という諦めにつながり、
モチベーションは確実に下がっていく。
③ 役割があいまいになる
役職があるときは、
やるべきことがはっきりしてた。
部下の管理。
数字の責任。
最終判断。
ところが役職定年後、
「担当部長」「シニアスタッフ」みたいな立場になると、
何を期待されてるのか分かりにくくなる。
自分から前に出すぎると煙たがられる。
引きすぎると、存在感がなくなる。
このバランスを探り続けるのは、
想像以上に消耗するんや。
④ 収入減がじわじわ効いてくる
役職定年後は、
役職手当が外れて、
収入が下がるケースが多い。
最初は、
「まあ仕方ないか」
と頭では理解してても、
給与明細を見るたびに、
気持ちが少しずつ削られていく
家族のこと。
老後のこと。
住宅ローンや教育費。
これらが重なると、
仕事への前向きさを保つのは、
簡単やない。
つまり、役職定年後のモチベーション低下は、
一つの理由やなく、いくつもの要因が重なった結果や。
次は、
この状況を放置するとどうなるのか、
そしてどこで踏みとどまれるのかを、
もう少し整理していくで。
役職定年制度のメリットとデメリット
役職定年制度は、
社員にとっても、
会社にとっても、
一概に「ええ」「悪い」と言い切れるもんやない。
ここでは、
メリット・デメリットを、
必要最小限で整理するで。
会社にとってのメリット・デメリット
会社側から見ると、
役職定年制度には、
分かりやすいメリットがある。
- 組織の若返りが進む
- 若手に昇進のチャンスを回せる
- 人件費をコントロールしやすくなる
経営の視点で見れば、
合理的な制度やと言える。
ただし、
デメリットもはっきりしてる。
- 経験豊富な人材が前線から外れる
- シニア層のモチベーションが下がりやすい
制度としては成立してても、
運用を間違えると、組織全体がしんどくなる。
社員にとってのメリット・デメリット
社員側にとってのメリットは、
キャリアを見直すきっかけになることや。
- 役職に縛られない働き方を考えられる
- 専門職や支援役にシフトする選択肢が出る
一方で、
現実的なデメリットも大きい。
- 収入が下がる
- 役割があいまいになりやすい
- 居場所を失った感覚になりやすい
特にきついのは、
「まだ働いているのに、評価が下がった気がする」
この感覚や。
せやから、
役職定年制度そのものより、
その後をどう設計するかが、
一番重要になる。
次は、
役職定年後でも、
モチベーションを立て直すために、
現実的にできることを整理していくで。
役職定年後もモチベーションを立て直すための現実的な考え方
役職定年後にモチベーションが下がるのは、
ある意味、自然な流れや。
せやから、
「無理に前向きになろう」とか、
「気合いで乗り切ろう」とする必要はない。
大事なんは、
立場が変わったあとの“現実”をどう受け止めるかや。
① もう一度「自分の役割」を定義し直す
役職があった頃は、
役割を考えんでも、
肩書きが勝手に役割を決めてくれてた。
でも、役職定年後は、
自分で自分の立ち位置を作らなアカン。
ここでおすすめなんは、
- 自分が「決める人」なのか
- 「支える人」に回るのか
これを、
はっきり意識することや。
中途半端に前に出ると、
煙たがられる。
引きすぎると、
存在感がなくなる。
せやから、
自分はどっち側で価値を出すのかを、
一度ちゃんと決めることが、
モチベーション回復の第一歩になる。
② 「評価される軸」が変わったと理解する
役職がある間は、
成果や数字、
部下の結果で評価されてきた。
でも、役職定年後は、
同じ評価軸では見られへん。
若手の成長を助けたか。
トラブルを未然に防いだか。
現場を安定させたか。
こういう、
見えにくい価値が評価対象になっていく。
ここを理解せずに、
昔と同じ感覚で仕事すると、
「頑張ってるのに報われへん」
という気持ちが強くなる。
③ 無理にやる気を出そうとせん
モチベーションは、
無理に上げようとすると、
逆に空回りする。
それよりも、
- 淡々と仕事を回す
- 余計なストレスを減らす
- 自分が消耗しない距離感を保つ
こうした積み重ねの中で、
あとから静かに戻ってくることが多い。
役職定年後のモチベーション低下は、
やる気の問題やなく、
気持ちの置き場を失ったことが大きい。
「みじめ」「居場所がない」と感じてしまう感情については、
ここでまとめて整理している👇
役職定年は正直きつい|みじめ・やる気出ない・居場所ないと感じた元部長の本音
まとめ:役職定年後のモチベーション低下は「自然な反応」や
役職定年後に、
モチベーションが下がるのは、
決して特別なことやない。
それは、
サボってきたからでも、
気合いが足りへんからでもない。
長年、役割と責任を背負って、
真面目に働いてきた証拠
や。
役職定年後のしんどさは、
制度そのものより、
立場と役割が変わったあとの“空白”から生まれる。
その空白を、
無理に埋めようとせんでもええ。
まずは、
- 自分はもう「決める側」やないと受け入れる
- 支える側としての役割を見つけ直す
- 燃え尽きへん働き方を選ぶ
この3つを意識するだけで、
気持ちは少しずつ落ち着いてくる。
役職定年は、
キャリアの終わりやない。
働き方を切り替えるタイミングや。
もし今、
「このまま今の働き方を続けてええんやろか」
と感じているなら、
担当部長・閑職という立場で、
現実的にどう立ち回ればええのかを整理した、
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焦らんでええ。
一歩ずつ、立ち位置を作り直していこ。